〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
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瀬戸だより612号「釉薬マニアにオススメ」という話
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     愛知県陶磁美術館で開催中の「京都市陶磁器試験場の釉薬研究と小森忍 ー寄贈・堀田毅コレクションを中心にー」を見てきました。

     京都市陶磁器試験場は明治期に創設された釉薬など技術的な研究やデザイン的改良を目的に創られた施設で国内外より様々な参考品を収集・研究、当時の日本の陶磁器に大きな影響を与えています。その研究の中心にいたのが小森忍で、試験場退職後満州での古陶磁研究を経て、一時期は瀬戸でも作家活動をしていました。その時代の瀬戸とも交流があった作家さんです。

     

     たぶん、その頃は私の祖父(兆之助)とも交流があったようで、当時住んでいた家には小森忍作のタイルが外壁や浴室にあったと父から聞いたことがあります(自分はその家に行ったことはありません)。古陶磁に目の利く祖父でしたので、いろいろ意見交換などしていたかもしれません。

     

     今回の展示は小森忍の作品だけでなく、京都市陶磁器試験場の収集品や試作品も多数展示されていて、さらに試験場で当時在職していた河井寛次郎や濱田庄司などの作品も鑑賞できます。

     テストピースの展示もありますが、試作品は試作の域を超えてそのものが作品として十分な魅力を持っています。釉薬の試験のための収集試作ですので、展示室全体が様々な釉薬の魅力にあふれています。

     釉薬マニアなひとには面白い展示となっています。特に釉薬でも辰砂展示が多く見られ(自分の瀬戸窯業高校専攻科の卒業研究はまさにそれだった)、辰砂に興味がある方には様々な技法の変化やそれによる発色の違いなど楽しめると思います。

     

     展示解説によると小森忍は釉を見ただけで化学式や調合割合などをすぐに言い当てたとあります。それがどのくらいすごいことかが釉調合の経験がある方にはわかってもらえるはずです。

     

     陶磁美術館としては点数の少なめの展示になっていますが、内容は濃いです。常設展示と合わせて楽しめば時間がいくらあっても足りません。

     

    ■京都市陶磁器試験場の釉薬研究と小森忍

    https://www.pref.aichi.jp/touji/exhibition/2017/t_komori/index.html

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