〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
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瀬戸だより708号「野良茶的なお茶の時間」という話
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     毎年のことなんですが、年明けから仕事始めはのんびりした雰囲気になっています。年末が一番の繁忙期でその反動(気分的な)というのもあると思いますが、まあヒマです。

     一年の計は元旦にありと言いますが、今年は何を目標にしようかとゆっくり考えることが出来るのもこの時期です。昨年も年の初めにやりたいことをリストアップしてはいましたが、実際できた事はわずかです。唯一と言ってやってみたことは「日常生活の中でお茶(抹茶)を飲む」ということです。

     作家さんを訪ねた時などに工房で抹茶をいただく機会くらいで、年に何度かあるかないか程度。でもそういう時のお茶って、茶室に通されて緊張しながら横の人のまねをしながらいただくお茶とは違い(お茶のたしなみはないもので)、変な緊張感がなくいい時間を過ごしている気分になります。

     

     尾張地方には「野良茶」と呼ばれる習慣があったようです(もっと全国的なものと思っていましたが、ちょっと調べるとこの地方の習慣のようです)。野良仕事の休憩時間にあぜ道に座ってお茶を点てて飲む習慣です。そういう道具をもって田畑に仕事に行っていたということですね。また、ふと家に訪ねてきた方と縁側に座って気楽に楽しむなど、日常の中のお茶というのがかつては普通に行われていたようです。先の工房で飲むお茶というのもこの野良茶的なものと思います。

     私たちの業界でも「お茶道具は売れなくなった」という声をよく聞きます。そんな中、ある方から「そう言うけど、自分でお茶飲んでいるのか?」と言われて、何も言えなくなってしまいました。毎日の生活の中でコーヒーは日に何杯も飲んでいます。その中の1杯を抹茶にしてみようと思いました。

     まったくお茶の作法は知りません。道具は茶碗だけは手元にあります(売るほどあります)。Amazonで探したら、茶筅や茶杓は想像以上に安く手に入るようです。まあ最初はそれでいいかと。お茶は近所のスーパーで探したら、お茶の棚の隅っこにあったので、ひとまずこれで。(百均のダイソーでもありました、あまりおいしくはなかったけど)。さあ、お茶を点て方は……こちらはYouTubeを参考にして。とにかくお茶を自分で点てるということのハードルは思ったより低いようです(ネットに感謝)。

     インスタントコーヒーよりは面倒かもしれませんが、ドリップしてコーヒーを淹れることと比べれば手間はかわりません。のんびりした時間を日常の中に作るという野良茶気分の日常のお茶。始めて見ると意外とたのしいですよ。

    | 雑感 | 15:10 | comments(0) | - |









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