〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

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瀬戸だより694号「河井寛次郎展」という話
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     8月からスタートしていた展示ですが、せともの祭の準備などでなかなか行くことのできなかった愛知県陶磁美術館、やっと昨日行ってきました。「陶工・河井寛次郎展」(10月20日まで)。

     

    ■「陶工・河井寛次郎展」愛知県陶磁美術館

    https://www.pref.aichi.jp/touji/exhibition/2019/t_kanjiro/index.html

     

     今回の展示は京都国立近代美術館所蔵の川勝コレクションによるものです。極々初期の作品から晩年の作品までを網羅するコレクションを年代順に並べられています。すごい量です。

     

     河井寛次郎と言えば京都の作家、民藝運動に参加、器形技法も様々……特に晩年の作風が頭に浮かびます。しかし、今回の展示は民藝運動以前の中国の古陶磁に範をとっていた初期の作品にまず驚かされます。作品群の技術的な高さと幅の広さ、完成度の高さ。とても一人のまだ若い作家(陶工という言い方の方が正しいのか)が作り上げているとは想像すら出来ません。そして、大正から昭和への時代の変わり目とともに民藝の作風へと変化していく様も年代順に並べられた展示はそれをわかりやすく見せてくれます。

     ベースになる技術があってのその後の作風の展開。晩年に向かい自由になっていく、個性が研ぎ澄まされていくようです。どんどん器形や表現方法が自由になっていきます。それも偶然たどり着いた器形ではなく、計算と工夫が繰り返された必然としてたどり着いたものであることは、原形を元に作成された型を使った作品が多いことでもわかります。とにかくすごい、で最後まで一気に見た展示でした。

     

     今月20日までという展示期間。あとわずかですが見て損はない企画展でした。

    | 展示感想 | 13:42 | comments(0) | - |









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