〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
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瀬戸だより549号「門松代用紙」という話
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     メリークリスマス!!

     

     昨日、作家さんから窯が出たという知らせを受け、今日無事にご注文をいただいていました商品はすべて発送することができました。ホッと一息です。


     今年は大晦日が土曜日ということで、来週が年内最後の「瀬戸だより」のお届けとなります。大晦日までおつきあいくださいね。

     

     

     年の瀬、今週配布された瀬戸市の広報誌に正月用の門松代用紙が折込で配布されいていました。


     A4サイズを縦に半分にしたサイズの長細い洋紙に上には「賀正」、下には「瀬戸市」と書かれ、中央には初日をデザインした赤い丸に松竹梅が印刷されています。
     このデザインは私の子どもの頃から変わっていないように思います。そもそも、いつからこれが配布されているかもわかりません。


     江戸時代の瀬戸は窯業の隆盛から、原料の土、そして燃料の松の需要が伸びたことにより、すでに周辺の山々のハゲ山化が進んでいたようです。ハゲ山になった山はたびたび山崩れや洪水などの災害をおこします。当時から藩などにより山の荒廃を食い止めるべく様々な施策がされたようですが、明治に入り廃藩により管理が行き届かなくなり、再び山は著しく荒廃します。
     明治半ば過ぎにホフマン工法による大規模な治山治水工事が行われ、山は落ち着きを見せ、現在に至ります。

     そんな歴史を遡ると、亨保7年(1722)に山林保護のため、門松に真松の使用を禁止する「門松の制限」がされています。正月の松飾りのため山に松を採りに行く……風流と言えば風味なんですが、みんなが採ってきてしまうとそれは山にも深刻なダメージを与えたのかもしれません。

     

     今も配布されているこの門松代用師というのは、「正月の飾り物作りなどで山の緑が損なわれないように」と広報にも説明がありますので、配布の目的というのは自然保護ということです。周囲を(今は)豊かな森林に囲まれている瀬戸。松飾りを作るため山に入ってしまうという人もいるんじゃないかと思います。

     

     正月に近所を歩いていると玄関先などにこの代用紙が貼ってあるのはよく見かけます。
     この門松の代用紙というのは、瀬戸に限らず配布(地域によっては販売)されているところも全国にはあるようです。と言うものの、使わない地域の方から見るとちょっと不思議なものかもしれませんね。
     デザインなどは場所によって様々ですが、門松代用紙皆さんの街にもありますか?


    参考
    ■あいちの砂防の歴史(愛知県)
    http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sabo/0000021309.html

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