〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
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瀬戸だより566号「瀬戸焼千年の歩み」という話
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     瀬戸市美術館で開催中の「瀬戸焼千年の歩み −その絶え間ない進歩−」を見てきました。5月28日まで。

     

     先週は陶祖まつりだったのですが、その陶祖が活躍した鎌倉時代よりもずっと前から瀬戸では焼き物作りが始まっています。

     今回の展示でも10世紀から展示がスタートしています。展示の「第1章 瀬戸焼の始まり」、須恵器の時代から施釉がされた灰釉陶器の生産が始まった時代です。最初は瓶子や四耳壷、山茶碗などの展示が目立ち、続いて本格的な施釉陶器である古瀬戸へ繋がっていきます。

     

     「第2章 多様化する技術・表現」は桃山時代から江戸時代。茶の湯の流行とともに文字通り技術的にも表現としても急速の進歩した時代です。磁器の生産も瀬戸で始まります。今回の展示でも見ごたえのあるゾーンじゃないかと思います。茶碗や茶入れなどの茶道具から、石皿や馬の目皿などの日常雑器まで、この時代の瀬戸で生産する陶磁器の多用さが伝わってきます。

     

     「第3章 躍進する陶都」は明治以降、現代に至るまで。海外の万博などに瀬戸焼を展示し、またそこでデザイン的にも技術的にも受けた影響を陶磁器づくりに反映していく時代です。輸出が念頭に置かれ、瀬戸ノベルティやファインセラミックまで展示されています。この時代は完全に陶工から作家へと作り手の意識や作風も変化していく時代です。

     

     この千年以上の瀬戸の陶磁器の歴史。瀬戸市美術館の今回の展示では展示品の数から考えるとかなりの駆け足で、端折った感じではありますが、ざっと瀬戸焼の歴史を流れを見るのはちょうどよい感じがします。瀬戸蔵ミュージアムの展示では大きな展示室の壁をぐるっと一周して瀬戸の陶磁器の歴史をみるところもあります。行くたびに展示資料の数に圧倒されてしまいますが、今回の展示とは企画が違いますのでそれぞれ楽しめます。

     

     今回の展示の中に瀬戸から海外に輸出された展示品の中に陶器製の枕・陶枕があります。染付(銅版転写)された箱型の陶枕は自分の祖母の生家が戦前戦中に作っていたものです。なかなか目にする機会は少ないと思いますので、個人的におすすめです。

    | 展示感想 | 13:10 | comments(0) | - |









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