〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
http://web-setomono.com
瀬戸だより638号「今日明日はせともの祭!」という話
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     台風、そして北海道の地震。今週は災害続きの週でした。

     被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早く日常を取り戻されること願っています。

     

     瀬戸にも台風は被害をもたらしたようで、一部地域ではかなり長い時間停電があったようです。とは言うものの、大きな被害はなかったようです。

     

     

     災害のお見舞いの後にお祭りの話題を書くことはちょっと不謹慎のような気にもなるのですが(申し訳ありませんが)、今日と明日(8日・9日)は瀬戸のお祭り「せともの祭」となります。

     

    ■せともの祭

    http://www.seto-marutto.info/event/setomono/

     

     「瀬戸だより」でも告知しておりましたが、今年も廉売市に当店も参加します。

     天気がかなり心配されていますが、予報どおりでも小雨。ちょっと回復傾向にありますので期待しています。涼しくはなると思っています。

     今年の当店の廉売市は瀬戸川沿いのツチヤスポーツさん前出店です。ぜひ、せともの祭にお越しの際はお立ち寄りいただき、声でもかけていただくと嬉しく思います。

     

     実は現在、8日の4時になろうとしている時刻です。深夜と呼んでいいのか、早朝と言っていいのかと言う時間です。12時前に出店場所には搬入をしてきましたが、その後「あ、プライスカードがまだだった」「ポップも去年の使いまわしじゃいけない」などとコソコソ作業をしていた結果がこの時間です。

     皆さんにこのメールマガジンが配信される頃はすでにお祭りはスタートしています。会場であくびなどしないよう気を張って2日間頑張ってきます!!

     

     会場の様子は毎年当店のfacebookから発信しています。忙しくなると配信できませんが、出来る限り…になってしまいますが、よろしくおねがいします(配信がやたら多い時は暇なんだなと勘ぐってください)。

     

     それでは、せともの祭の会場で!!

     

    ■加藤兆之助商店facebookページ

     

    https://www.facebook.com/setomonoya

    | - | 11:48 | comments(0) | - |
    瀬戸だより637号「さあ、来週はせともの祭」という話
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       いよいよ来週末はせともの祭本番です。

       かなり強力な台風が接近中ということですが、週半ばのに通過していく予報です。お祭り直撃ではないことをほっとするとともに、通過に伴う被害などが心配されます。今週はお気をつけてお過ごしください。

       週末は台風一過の青空と秋風を感じる気候になるのを期待しています。

       

      ■せともの祭

      http://www.seto-marutto.info/event/setomono/

       

       ということで、せともの祭の準備に忙しく過ごしています。

       当店の今年の廉売市出店場所は瀬戸川北岸を尾張瀬戸駅から東に進んだ「ツチヤスポーツさん前」となりました。

       普段から扱っている瀬戸の窯元や作家さんたちの器などはもちろん、この日のために集めてきた普段使いの器もお値打ちに販売いたします。なんか今年は少しだけ難ありのアウトレット食器が多く集められたように思います。使う分には何の問題もない、と言うよりも私たちが検品していても「え、ここが問題になるの!?」「ん、どこがいけないの?」というレベルのものが多くあります。それもお祭りということで、納得いただければ超お値打ちでお買い求めいただけます。「どこが?」「なぜ?」「値段は?」などご質問お問い合わせは当日大歓迎です!!

       また、瀬戸でかつて作られていた大きなすり鉢はもちろん今年も登場。瀬戸の「本業」と呼ばれた実用的な陶器作りの技を感じていただきたい(30年以上前に作られ倉庫に眠っていた、これもアウトレットだね)。

       そして、毎年ちょっと変わった作品を展示販売もしています。以前よりの「せともの法螺貝」(鳴りますよ!)や去年好評いただいたリアルなたい焼き(せともの)も今年はたくさん用意しました(昨年は後半はほぼなくなって、追加のリクエストに応えられなかった…)。さらにリアルなパン(の皿?)も準備しました。まあ、話の種やせともの祭の思い出にぜひご覧ください!

       

       というわけで、来週末8日土曜・9日日曜のせともの祭廉売市会場でお会いしましょう!ご来店の際はぜひお声掛けくださいね!!

      | 瀬戸のイベント | 16:10 | comments(0) | - |
      瀬戸だより636号「せともの祭は磁祖のまつり」という話
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        窯神神社の民吉像

         

         さあ、せともの祭まであと2週間になりました。順調かどうかわかりませんが、準備が進めています。

         今年の当店の出店場所は瀬戸川沿いのツチヤスポーツさん前となりました。駅からも比較的近い場所になりますので、当日はぜひ多くのご来店をお待ちしています。よろしくおねがいします。

         せともの祭は毎年9月の第2土日、今年は9月8日土曜と9日日曜です。

         

         

         せともの祭は磁祖・加藤民吉を祀る窯神神社もお祭りとなります。瀬戸に鎌倉時代に中国から陶器の進んだ製法を伝えたのが陶祖・加藤景正(藤四郎)のお祭りが春の陶祖まつり。陶祖が実在したのかは諸説あってよくわからないところがありますが、磁祖の民吉は江戸時代に確実に存在し、九州から磁器の製法を瀬戸に伝えました。

         九州のように豊富に磁器に必要な陶石が瀬戸で採れるわけではなく、それなりの工夫を加えて瀬戸の磁器作りがスタートしました。

         気が付かれていないかもしれませんが、陶器と磁器を並行して生産出来る産地というのはあまりありません。

         

         技術を九州まで行き、修行の後に瀬戸に技術を伝えたということで、昔から「産業スパイ」的な扱いをされてもきている民吉ですが、実際は九州でも円満に修行し、円満に瀬戸に帰ったというのが史実のようです(後に歌舞伎の演目にされた時にそいうイメージを付けられたようで、瀬戸の人もそのイメージを持っている人も多いみたい…)。

         

         せともの祭と言えば「廉売市」がメインという感じでしょうか。多くの人出があり、通常より安価に、たくさんの出店・出品から器が選べます。その廉売市を楽しみつつ、ちょっと磁祖の遺徳を感じてみるのもおすすめです。

         

         その廉売市の会場、名鉄尾張瀬戸駅から北へ向かう高台にあるのが窯神神社。本殿がコンクリート造りで登り窯を模したものになっているがユニークです。壷に絵付けをしようとする民吉の像などもあります。せともの祭の原点を見に行くというのも面白いかもしれません。ただ、駅からはずっと坂を登ることになるので、お祭りに来た流れで行くにはちょっとたいへんかもしれません。

         せともの祭で少しでも「磁祖・民吉」の息吹を感じたいということであれば、尾張瀬戸駅前のビル・パルティせと東側の道を少し北に向かったところに「磁祖加藤民吉出生之地」があります。ほぼ廉売市の会場の端っこになります。まあ出生之地という碑と解説があるのみなんですが……。ただ柞(イス)の木が植えられています。この柞という木は磁器にあう釉薬を作るのに必要とされる木で(瀬戸の場合、伝統的に釉薬は草木の灰をベースにしていて、植物の種類などにより様々な特徴ある釉になる)民吉が九州から伝えた磁器製法の一部になります。

         廉売市会場の中にある瀬戸蔵内の「瀬戸蔵ミュージアム」内には伝民吉作とされる作品も展示されています。そのあたりからスタートし、発展していく瀬戸の磁器生産を楽しめます。

         

         

         さて、これからこの「瀬戸だより」を配信したら、また検品作業に戻ります〜!

        | 歴史 | 16:12 | comments(0) | - |
        瀬戸だより635号「いいもん せともん」という話
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           お盆休み。我が家は恒例の富士方面に。ゆっくり、のんびりしてきました。猛暑もピークを過ぎたのか、かなり過ごしやすい日が続いています。せともの祭までにもう少し涼しくなっているといいんですが。

           

           最近、瀬戸の街を歩いていると街灯などに「いいもん せともん」と書かれた、ロゴマーク入りの紺色のバナーをよく目にします。ロゴマークには「陶都 瀬戸 千年」の文字とそれを囲むように狛犬や椿、窯垣、登り窯など瀬戸の歴史と自然のシンボルたちが描かれています。日本遺産のバナーと並べられていることも多いです。

           市内でシティプロモーションやブランディングという言葉もよく耳にすることが増えていますが、このロゴも瀬戸とその魅力を広げていくために企画されたものです。

           なかなかあか抜けたいいデザインと思います。

           

          ■せとまちブランディング

          http://setomachibr.xsrv.jp/interview/

           

           今までは瀬戸からの情報発信というのは、個々の場所(人々)がそれぞれに行ってきた感じですが、それをまとめることが始まったというような印象です。

           このブランディングではキーワードとして「ツクリテ ツカイテ ツナギテ」というフレーズが繰り返し出てきます。今まで行政が瀬戸を発信するというと、作家さんや窯元さんなどの作り手のみにスポットライトが当てられる場合が多いように感じていました。モノだけでなく街の歴史や魅力を伝えていこうという目的ではもっと幅広く様々な分野の人たちにも発信者として今回は期待しているようです。

           瀬戸(とそこで産み出される瀬戸焼・せともの)の魅力を全国に伝えていく……長い歴史の中でその大きな役割を果たしてきたのは私たちのような産地問屋だったのではないかと思います。今回のブランディングの中ではツクリテでありツナギテに当たるのでしょうか。

           

           せともの祭の廉売市会場の駅周辺や瀬戸川沿いでもこのロゴは多く掲げられています。このステキなロゴは使用規定を満たした上で瀬戸市シティプロモーション課に申請すれば使用できるようです。

           

          | 雑感 | 16:19 | comments(0) | - |
          瀬戸だより634号「器の変化」という話
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            くじ引きの結果

             

             今週はせともの祭廉売市の出店場所の抽選会がありました、今年の当店の出店場所は瀬戸川沿いのツチヤスポーツさん前となりました。駅からも比較的近い場所になりますので、当日はぜひ多くのご来店をお待ちしています。よろしくおねがいします。

             せともの祭は毎年9月の第2土日、今年は9月8日土曜と9日日曜です。

             

             

             最近、作家さんから「今はお客さんが器が汚れることを嫌うので、焼き上がったあと汚れ防止のコーティングを行うこともある」という話を聞くことがあります。

             陶器という素材は表面に凸凹があったり、釉によっては貫入が入っていたり、もともとの素地が吸水性があったりと(たとえば)ガラスや磁器に比べると汚れやすいものです。

             長く使っているうちに茶渋とかでなんとなく色合いが変わったり、貫入に染み込んだりと変化していくことがあります。高台などの無釉の部分などは顕著です。それを防止するために最近は処理を行うことがあるということです。

             

             具体的には「液体セラミック」(これは商品名のようですが)などを刷毛で塗るなどしてコーティング処理することになります。もちろん人体に有害なものではなく、長期に表面をコーティング保護することが可能です。汚れない、つまりは表面の雰囲気を変化させない処理です。

             

             最近はそういう薬品での処理がされていますが、昔から同様の目的で様々なことがされてきています。例えば新しい器を米の研ぎ汁につけて煮沸してみたり、器を使用前に水にくぐらせたりという方法などは聞いたことがあるかと思います。また貫入については使用中に徐々に入ってムラになる前にトチ渋につけるなどして最初から器の装飾としてしまう(織部や黄瀬戸で見られる技法です)…これも先人の知恵です。

             

             さらに茶人など器の使い手は愛用するうちに現れる変化を「器の成長」としてその育つ様を楽しむこともあります。その人と(破損することなく大切に扱われ)長く時間を過ごした器は作り手の想像を超えて素晴らしい魅力をそなえた器に育つこともあるようです。

             作家さんがかつて作った器にお客様のところで数十年ぶりに再会して、その器の成長(変化)に感動したという話も聞いたことがあります。売り手としての私たちの立場でも、以前お届けした器に再会するときは同様の感情を持つことがあります。

             そこまで深い話ではないですが、以前私が自作したマグカップを友人にプレゼントしたことがありました。その友人の部屋を数年ぶりに訪ねた際に茶渋で汚れたそのマグを流しで見つけた時は、「自作の器が友と同じ時間を長く過ごしている」ことに単純に喜びを感じました。

             

             日々使う器。使っているうちの変化はなかなか感じないこともあります。他人から見たら薄汚れた器に見えるかもしれません。でも、器と一緒に過ごした時間は器自身の魅力となり「育って」愛着のあるものになっているはずです。

             

             もちろん処理を施し、買ったままの状態、美しいままを維持しながら使いたい気持ちも十分理解できます。最近の傾向はたしかにそれを強く感じます。ただ、よごれないまま陶器を使い続けるにはコツなり約束ごとは多少は必要です。面倒かもしれません。

             ただ、汚れたり、傷ついたり、時には割れてしまうことすらも陶器の魅力と感じられれば、器の楽しみが更に広がっていくと思います。大切に使い続けた器は必ず魅力を増すはずです。

             

            | 選ぶ・使う | 16:20 | comments(0) | - |
            瀬戸だより633号「ガラスの夏」という話
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               言いたくはないですが、暑いです。皆さん、しっかり水分とっていますか?

               

               9月のせともの祭まで、ほぼ1か月となりました。来週早々には出店場所の抽選も行われ、準備も本格的にスタートです。また、廉売市出店について場所など詳細が決まりましたら、この瀬戸だよりや当店HP、Facebookでお知らせします。

               

               さて、瀬戸はご存知の通り、陶磁器の街として長い歴史を持ちます。この陶器も磁器も生産しているというところは、他の産地とは違う瀬戸の特徴でもあります。さらにガラスの生産も…という面もあります。

               瀬戸の鉱山、もちろん粘土を産み出す山なのですが、同時にガラスの原料でもある珪砂を産出しています。近年は瀬戸に工房を開くガラス作家さんも多く、市の新世紀工芸館では陶磁器と並んでガラスを学ぶ人も多く、またその作品も展示されています。

               

               今月(今日4日スタートだ!)と来月はGlass Festival in SETOが開かれます。と言うものの、このイベントを知ったのはつい数日前に市内の施設に置かれていたチラシを見てのことです。瀬戸蔵、新世紀工芸館、瀬戸市美術館などでシンポジウムや展示、体験などが行われ、海外からも何名もの作家が招待されているいるようです。

               瀬戸市美術館での展示「ガラス表現の今 GEN―ガラス教育機関―作品展」の案内を見ていると、20年前の1988年に世界のガラス作家の集まりであるGAS(Glass Art Society)の年次総会が、日本で初めて瀬戸市で開催されたことが書かれています。それが今回の企画にもつながっていっているようです。

               このGASの総会のことはよく憶えています。その総会の内容などは知りませんが、瀬戸を拠点にされているガラス作家さんたちが中心になり、ガラスはもちろんジャンルを問わない作家たちがたくさん集まり、商店街のショーケースや店舗などを利用し街全体で行われた「道の美術館」が印象に深く残っています。私も友人とふたりで写真展を空きアパートの一室を借りて行いました。もともと社宅として作られたというアパートはそれぞれの部屋が作家の個性に染まり、楽しくすばらしい体験ができました。その展示を機会に出会い、その後につながる人の輪も出来ました。

               あの夏から20年も経つことが感慨深いです。あの企画を立ち上げた方々のパワーはすごいと感じていましたが、その後も街や商店街に展開する展示イベント、美術イベントはいろいろな方が中心になって色々と行われています。市の行っている「まるっとミュージアム」の構想にも近い部分があると思います。そういった街とアートを直結させるイベントの嚆矢となったように私は思います。

               夏の暑さを忘れる涼しげなガラスの展示。ぜひ楽しんでみてはどうでしょう。 

               

              ■「ガラス表現の今 GEN―ガラス教育機関―作品展」

              http://www.seto-cul.jp/information/index.php?s=1531820881

               

               上記以外の全体に関する情報はネット上には用意されていないようで……私が見つけられないだけかな。

              | 展示感想 | 16:25 | comments(0) | - |
              瀬戸だより632号「釉の変化」という話
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                 さて、今週は台風接近中の瀬戸です。この地方、これから夜に向けて台風がやってきます。またさらに進路になる西日本の皆様には(先日の豪雨被害があった地方の方は特に)ご注意してお過ごしください。東から西へという変なコースの台風です。何事もなく過ぎてくれるのを願っています。

                 

                 長いお付き合いのお客様と話していると「こんな感じで流れるかなあ?」「最近はどんな感じ?」と釉薬のことを確認されることがあります。数年前にお届けした商品の追加やサンプルが古いものしかない場合とかです。手作りの器を理解していただいているわけで、ありがたい言葉です。

                 ちょっとした釉薬の変化(元の原料が変わるとか窯元が改良を加えている)であったり、窯の調子(温度の上がり方)などで釉薬の色合いや流れ方は結構影響を受けます。同じように作っている場合でも長年のわずかな変化の蓄積で、以前のものと比べると「あれ?」と思うこともあります。

                 以前作っていた古いサンプルを持って窯元を訪ねると「あー、これかあ。今はもうちょっと濃くなっているよ」とか話されることもあります。

                 特に流れやすい釉(御深井など呉須や鉄で書かれた文様を流れで変化をつけるものなど)は流れすぎると失敗、流れなくても失敗という微妙な調合や窯の温度調整となる場合もあるので大変です。ちょっと思ったより流れちゃったかな…くらいが変化が大きくてものとしては面白く感じますが、次回もこれと全く同じでと言われると難しい場合もあります。そのあたりはもちろん作家さんも窯元もベストの条件を経験則から導き出して「いつもベスト」の状態を目指しています。

                 

                 古いお客さんとは同じ作り手の同じ釉薬でも「あの頃の感じが良かった」「最近はすごく良くなった」さらには「先代の色合いにそっくりになってきていい」など、深い会話ができるようになってきます。わたしたちにとっても楽しい会話・時間です。なぜなら、お客さんと当店だけでなく作家さん(窯元)も揃って長くお付き合いが続いているということですから。楽しく会話です

                | 陶磁器 | 16:27 | comments(0) | - |
                瀬戸だより631号「盃の相方」という話
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                   言わないようにと思いますが、毎日暑いですね。もちろん、瀬戸も暑いです!子どもたちもいよいよ夏休み突入ですね!

                   

                   今週は金曜日にせともの祭の廉売市会場の出店場所の線引作業に参加してきました。先週までに申し込みが終了し、出店数が決まったのを受けて実際の会場(瀬戸川沿いの路上など)に必要なだけの出店場所を実際に測り目印を付ける作業です。せともの祭は9月ですが、毎年このタイミングで実測、来月には出店場所決定の抽選となります。

                   概ね昨年と変わらない出店申込数ということでした。昨年はかなりの出店数でしたので……今年も盛り上がりそうです!

                   まあ、毎年のことですがとても暑い作業でした。

                   

                   

                   先週はさかずき(盃)の話題だったのですが、盃と対になる相方…「徳利(とっくり)」について少し書きます。

                   

                   盃のことを考えていましたら、そういえば最近は徳利の出荷は少ないなあと…。

                   最近は冷酒で日本酒を楽しむということも普通になってきました。冷酒ならガラスなどの徳利のほうが馴染むでしょうし、最初からコップに注ぐことも自然に成りました。

                   熱燗なら徳利の出番でしょうが、その機会も昔と比べると減っているんじゃないでしょうか。

                   

                   作家物のぐい呑などは人気があります。本格的な日本酒を楽しむというファンが増えている中、器にもこだわることはよくわかります。

                   そんな「家呑み」なんていう楽しみ方もあるなら、ますます徳利の出番は飲食店での熱燗に限られてきそうです。

                   

                   先日も他業種の方々と飲む機会があったのですが、その時テーブルの徳利を眺めながら飲食に関係する方々が「うちの2合徳利はもうちょっと入る」とか「昔はもっと小さかったんじゃないか」とか話すのが興味深かったですね。飲食店の徳利は何合というのは概ね目安のような感じでしょうか。多く入っているように見えて、実際は少ない容量という徳利の形が商売上は理想かもしれません。

                   そこが酒飲みの方には不満があるようで、酒メーカーの蓋をとってそのまま熱燗できるような容器(ガラスとかの瓶入り)の方が納得できていいという意見もよく聞きます。

                   

                   うちに古い徳利があるけど全く使わないなあ、という話も最近はよく聞きます。そんなときに話すのは一輪立として花を飾るのに使ってみてはどうでしょうということです。大きさや形も様々なんで結構楽しめます。

                   実際、徳利を(とくに作家の土物とかは)一輪立てとして最初から求める方もいらっしゃいます。もちろん、あらためてもう一度熱燗を楽しむのもおすすめです。

                  | 選ぶ・使う | 16:28 | comments(0) | - |
                  瀬戸だより630号「市之倉さかづき美術館」という話
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                     時々、仕入れなどで多治見方面に出かけることがあります。瀬戸から国道に沿って多治見市に入ると(248号)、市之倉という地区となります。ここに「市之倉さかづき美術館」があります。

                     いつも看板を横目に通り過ぎていましたが、先日初めて立ち寄ることができました(いったい何年前を通ってきているのか!?)。

                     

                     この多治見市市之倉という地域は古くからさかづき(盃)の生産が盛んで明治期には全国の盃生産の大多数占めていた、とのことです。美濃焼の産地、多治見でもかなり中心からは離れた地域ということもあり、少量の土で作ることができ、出荷もしやすいという背景もあったようです。付加価値の高い分野とも言えます。

                     

                     美術館の展示も小さな美しい盃がたくさん並んでいます。美術館展示室は比較的小さいのですが、展示される「品」も小さなものですから、点数も多く密度の濃い展示です。

                     料亭など宴席で手に取り眺める「器」ですので、細かな装飾や模様を施すことができます。他の料理の器とは違った距離感での鑑賞を作り手も意識せざるを得ない…そのことに気が付きます。

                     時代に沿った展示、他産地の盃の展示も含めて、様々な盃が並びます。その中で兵隊盃というものがありました。戦中に戦意高揚のためや除隊の記念、師団などの様々な記念に作られたという盃です。その記念を示す文字のほか、日の丸や戦車など、人物の写真、様々な時代を感じる絵柄があります。その盃を見ているとその戦争の時代に生きた様々な人の思いが伝わってくるようです。

                     

                     ここの美術館は盃の展示だけではなく2階は巨匠館として地元にゆかりの人間国宝や巨匠の作品が常設で展示されています。加藤 土師萌・五代 加藤 幸兵衛・荒川 豊蔵・加藤 唐九郎・塚本 快示・加藤 卓男・鈴木 蔵・加藤 孝造の8名の作家の茶碗などの展示は狭い空間の中で圧倒的な迫力を感じます。

                     

                     展示室を上回るほどの面積のあるミュージアムショップでは今作られている器の数々が手に取って見ることができ、これはまた別の刺激を与えてくれます。

                     

                     いつも前を通り過ぎていたことが悔やまれる美術館でした。

                     

                    ■市之倉さかづき美術館

                    http://www.sakazuki.or.jp/

                     

                    | 展示感想 | 17:02 | comments(0) | - |
                    瀬戸だより629号「藤四郎トリエンナーレ」という話
                    0

                       今回の豪雨で被害にあわれた皆さんには心よりお見舞い申し上げます。まだまだ警戒が必要です。お気をつけてお過ごしください。

                       

                       今週、せともの祭の廉売市出展申し込みをしてきました(組合員向け受付)。9月に向けてそろそろ準備も始めなくてはいけませんね。今年のせともの祭は9月8日・9日の土日です。

                       

                       さて、最近はワールドカップで寝不足という方も少なくないと思います。日本代表の活躍に熱狂し、結果に一喜一憂し、4年に一度のにわかファン(私だ!)も含めて楽しんでいます。オリンピックもそうですが4年に一回、数年に一回というペースが期待感を高め、人々をより感動させるのではないかとも思います。

                       

                       瀬戸市のあちこちに3年に一度の「瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」の募集要項が置かれるようになっています。この藤四郎トリエンナーレも3回目になります。

                       瀬戸市で行われる陶器の公募展ということですが、他の公募展とは違った特徴があります。「瀬戸の原土を活かして」と書かれているように、作家自身が瀬戸の鉱山に入り自らの手で土を掘り、採収し、精製し、それを使って作品を作るというものです。募集の締め切りは今月末7月31日ですが、作品の搬入は来年の3月末です。その間、8月(の決まった日)に鉱山で原土採収からはじまる製作期間になります。

                       昔は土を山から採収するところから陶器作りは始まりました。どこにいい土があるのか、それを探して見分けるというのも「技術」の一つだったはずです。また、土というのは陶器作りには重要な要素でもあり、古い窯跡などの調査では土(や燃料)の枯渇により生産拠点を移動したりしています。

                       今は粘土をはじめほとんどの原料をそれぞれの専門業者を通して入手する時代。山の原土も精製されて手元に届く時代にこの公募展のルールは新鮮であり、より作り手が本来の「古の陶工」に近づくことに他ありません。

                       

                       作り手の皆さん、他の公募展とはちがったハードルもありますが(土の精製だけでなく、実際瀬戸まで足を運ぶ必要など)普通では体験できない製作体験にチャレンジしてみてはいかがでしょう?

                       

                      ■第3回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ 参加者募集(瀬戸市)

                      http://www.city.seto.aichi.jp/docs/2018060600021/

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                      このブログの内容は加藤兆之助商店の発行するメールマガジン「瀬戸だより」のバックナンバー(保存版)になります。 文章は発行当時の内容になっています。日付など内容にはご注意ください。記事の全文あるいは一部を無断で転載・複製は禁止します。 http://web-setomono.com
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