〜せとものの話をしませんか〜「瀬戸だより」保存版

瀬戸の陶磁器店・加藤兆之助商店が発行しているメールマガジン「瀬戸だより」の保存版です。瀬戸のこと、焼き物のことなど、毎週土曜日お届けしています。
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瀬戸だより580号「瀬戸焼について完結に」という話
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     暑い日が続いています。7月ももう終わりですね。猛暑の8月になるか、台風とゲリラ豪雨の夏になるか…。

     

     

     瀬戸焼、瀬戸について学びたい、知りたいと思った時に参考にと聞かれた時にオススメの一冊が数年前にまとめられた「瀬戸焼ハンドブック」。一冊に歴史から技術から、文字通り瀬戸と瀬戸焼のすべてをまとめたと言ってもいい内容です。

     私も多少はかかわらせていただいた本です(まあ数回の編集会議に顔を出した程度ですが)。 

     陶祖800年祭に合わせて企画編集されたものですが、今でも瀬戸市文化センターなどで入手が出来ます。その後の瀬戸焼検定の参考書としても活用されています。

     

     最近、それよりも簡単にシンプルに瀬戸焼をシンプルに纏めたものを見つけました。瀬戸市内の駅や施設などに置かれている「瀬戸焼千年の歩み −その絶え間ない進歩−」というA4サイズにたたまれた8ページのパンフレットです。

     裏に瀬戸市美術館と記されているので瀬戸市美術館の編集となるもののようです。簡単に瀬戸の街の歴史、陶祖磁祖、瀬戸焼のできる工程や代表する釉薬などが写真を交えてうまくまとめてあります。

     表紙が出来上がりの陶芸作品の何かではなく、瀬戸の採土場の荒涼たる光景となっているのもとてもいい感じです。瀬戸の陶磁器づくりの原点がこの鉱山ですからね。

     

     「瀬戸焼千年の歩み」……同じタイトルの企画展が今年の4月・5月で瀬戸市美術館で開催されているので、その企画展に合わせて作られたものだと思います。ということならば、いつまでこれが入手できるかはわかりませんが、瀬戸の街角で(駅とか公共施設とかで)見つけたら手にとってみてください。なかなかここまで完結に瀬戸焼をまとめたものはないと思います。

    | 雑感 | 12:01 | comments(0) | - |
    瀬戸だより563号「桜の季節ですが…」という話
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       4月になりました。エイプリルフールですが、毎年気の利いたウソをと思っています。が、思っているだけで毎年2日を迎えます。才能というか、センスの無さを感じますね。

       

       「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

      高校時代、古文の授業では必ずポイントになる一首ですが、春が近づくと毎年なるほどと思わせるものです。日本人にとって桜は切っても切れないもののようです。

       ということで、瀬戸の桜も気になる時期です。

       

       どこもそうなんでしょうが、今年はなかなか気温が上がりません。瀬戸も例年ならば3月下旬から咲き始めて今頃は見頃になっているところもあるんでしょうが、今年はまだまだつぼみのままですね。今朝も冷たい雨模様…。

       それでも先の歌ではないですが、待ちきれずに市役所前の瀬戸川岸などではシートを広げる人たちも先週あたりから見かけるようになりました。

       

       市内の桜の名所とされるところは、山や高台だったり、川沿いだったりと気温が低めの場所が多く、名古屋市内などと比べるとちょっと遅れて…という印象です。咲き始めの遅い今年の桜、学校の入学式(来週後半)頃はいい感じじゃないかと期待しています。遅く咲いた分、ゆっくり楽しめたらいいなあと思います。

       

       今年の瀬戸の桜はまだまだ咲いていません。これはウソじゃない、本当の話です。

      | 雑感 | 13:06 | comments(0) | - |
      瀬戸だより555号「話題になった件」という話
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         こういう仕事(陶芸に関わる仕事という意味)をしていると時々「テレビ見てて、本物偽物ってわかる?」「良いもの悪いものって、わかるものなの?」と聞かれることがあります。こういう質問をしてくるのはたいていはお客様ではなく学生時代からの友だちであったり、まあ気の置けない関係の間柄が多いのですが……。「専門の鑑定家じゃないとわからない物も多いけど、あまりにひどい偽物はテレビでもわかるんじゃないか」とか「良いものは雰囲気というか、わかると思うけど、それが数万円の良いものか数十万円の良いものは鑑定家の仕事」などとその場の話の流れで答えています。ものの良し悪し、真贋というのはやはり専門家の見立てというのが必要です。

         

         年末のあの番組で曜変天目茶碗が登場して話題になりました。

         曜変天目は日本に(他にはないのですが)伝来している3点すべてが国宝という陶芸の至宝というべき茶碗です。私は実物を見たことはないのですが、写真などでも見てもその独特なオーラのようなものが伝わってくる茶碗です。

         もともとは中国で焼かれたものですが、昔から現在に至るまでたくさんの陶芸家がその再現にチャレンジされています。

         

         今回の茶碗はなんとなく自分が曜変天目に持っていた印象とは違って見えるような気がしました。

         真贋についてはネットなどでもいろいろと意見が出ていますが、実物を手に専門家がつけたものなのでそれなりの根拠があってのことなのでしょうが、自分にはよくわかりません。ただ、本物であるなら、ちょっと安すぎるとは思います。

         ただ、このようなきっかけであっても、普段一般には話題に上がることがないであろう曜変天目が知られる機会になったのは悪いことではないような気がします。そして、その再現に人生を賭けている作家さんたちが多数いらっしゃることも一般に知られるきっかけになるのもいいんじゃないかと思います。

         

         しかし、骨董、陶芸の世界、実に奥深いものですね。そして面白いものです。

        | 雑感 | 13:34 | comments(0) | - |
        瀬戸だより553号「荷造りこそが!」という話
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           相変わらず寒い日々が続いています。インフルエンザも流行り始めたようですね。瀬戸市内の小中学校でも学級閉鎖が今週は聞かれるようになりました。


           陶器屋さんのお仕事というと、皆さんはどんなイメージを想像しますか?
           例えば、窯元や作家さんを訪ねて、器を手に取りながら注文したり買ってみたりと言うようなシーンでしょうか。あるいは、店頭の棚に陶磁器を並べて、やってくるお客さんと話をしながら……という感じでしょうか。
           陶器屋さんと言っても、問屋さんだったり、小売店だったり、ギャラリーだったり、お店のスタイルによって仕事の内容はもちろん違います。でも、共通する作業、場合によったら仕事の中心になると言ってもいいくらいの大切な作業があります。


           梱包、荷造りの仕事です。

           

           皿でもコーヒーカップでも茶碗でも、お客様の手にお渡しするときには木箱だったり紙箱だったりはいろいろですが何らかの梱包や包装の作業は必要です。また、それをお客様の元まで発送するためには割れないように慎重な荷造り作業がつきものです。
           陶器屋さんの(特に産地のお店なんかは)仕事の中心は荷造りと言ってもいいくらいと思います。

           物流が発達した現代。発送した翌日にはお客様のもとに荷物が届くことが当たり前になっています。私たちからすれば、早く届くというのも大切ですが、それ以上に無事に届くということが最重要です。割れやすい商品です。それを上手に梱包して発送する…今は様々な梱包材料がありますが、かつてはワラなどが主要な梱包材だった時代には荷造りの職人がいたほどの専門職だったようです。


           割れて届くというのはお客様には大変失礼なことですし、その商品が作家さんの一品物のような商品でしたら、もう代替のものすらありません。梱包は想像以上に気を使う、たいへんな作業なんです。

           年末のニュースで某運送会社の配達員がマンションの前で台車に荷物を叩きつけたり投げたりする映像が問題となりました。とんでもないシーンでした。どれだけ最良な状態に梱包してもあんなことをされてはたまりませんね。

           おかげさまで昨年一年、破損のトラブルなしですべての発送を終わることが出来ました。昔ほど発送する個数そのものが少なくなっているということはありますが(不景気ですもの)それでもちょっとだけは自慢してもいいのかなと……。年末の干支、特に作家さんの手作りの酉たちの尻尾の羽、これはかなりの難易度のものが多かったです。さすがに心配になりましたがなんとか無事に乗り切れたようです。実は昨年だけでなく、ここ数年はそのようなトラブルなしで来てるんですよ。


           破損して届いたという連絡は本当に落ち込みます。今年も一年、しっかり荷造りして、無事に発送を続けていきたいと思います!

          | 雑感 | 19:59 | comments(0) | - |
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          このブログの内容は加藤兆之助商店の発行するメールマガジン「瀬戸だより」のバックナンバー(保存版)になります。 文章は発行当時の内容になっています。日付など内容にはご注意ください。記事の全文あるいは一部を無断で転載・複製は禁止します。 http://web-setomono.com
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